困った時のひらがな頼り

果物や野菜が「やわらかい」

「軟らかい」なのか「柔らかい」なのか

 

文章を書く時の目安になる「記者ハンドブック」では

そのものの形状を表す時は「柔らかい」

調理後の場合は「軟らかい」

ただ、最後の最後に

食べ物の場合はひらがな推奨といった投げやりな文言が。

 

私が仕事で扱っているものは、種や苗を売る媒体。

それぞれの商品説明文だけさらっと読めば

それらは確かに「形状」を表すもの。

 

だけど「皮は柔らかく食味は良好」とあれば

想像できるのは口の中に果物なり野菜が入っている状況。

 

もぐもぐしながら「皮がやわらかくて美味しいねー」

 

この時の「やわらかい」は

最初の形状がなくなってしまう「軟らかい」

 

それに、果物や野菜の種や苗を買う人たちの最終目的は

育てた実を食べる事。

 

例えばミカンの場合

「皮のやわらかさ」は、外の皮を触って柔らかいかどうかより

食べた時に中身の皮が噛んで粉砕できるほど軟らかいかどうかが重要。

 

だから

毎回あーでもないこーでもないと不毛な議論が行われるくらいなら

いっそひらがなでいいと思うのですよ。

そんな無理に漢字にしなくたって…

 

文字面だけで判断するか

文字からつくられるイメージをもひっくるめて捉えるか

 

んー悩ましや。